Studio 6070 covers 6070s
60や70歳になっても音楽やっているだろうか?そんな疑問から50代当時の制作現場をStudio 6070と名乗っていた。ライナーノートのかわりに当時の日記から抜粋。
2008年3月
北京に赴任。台湾からの異動だったので、この寒さと乾燥した気候に不安になる。特に、この乾燥は異常だ。寝ている とあっという間にミイラ状態になり口の中はサハラ砂漠となる。その時は、後々の音楽ライフにも大きく影響することになるとは夢にも思 わなかったが。暫くは仕事仕事の毎日。それでも、北京なる都市で音 楽三昧ができるのか調査を開始。頼りはネットだけ。その時の音楽環境は、120Gのipodに詰め込んだ6000曲とヘッドフォーン(Sony MDR-CD900ST)のみ。とてもシンプルなスタートだった。その後、 BOSEのCompanion5という小型スピーカーシステムを購入、ヘッドフォーンライフから解放された。
20085月
レコード屋がない。これが地球上の未来の姿だと感じた。HMVもタワーレコードもない。あるのは、ちょっとしたDVD屋に置かれている如何にもといった感じのCDのみ。新作はnet頼り。ともかくitune store に接続(よかった繫がった)。ライブハウスは、飲み屋というかバー (后海周辺に多い)とホテルのJAZZバンド、いくつかの学生向けライブハウスが点在しているだけ(意外とヘビメタが多い)、ほとんど見て回ったが、足繁く通うほどのものはない。楽器はといえば、后海の西にある新街口南大街という通りにある楽器街を発見したときは、さ すがに嬉しかった。この通りでは、ギブソンからフェンダーなど有名ギターのほとんどが違法コピーとして存在する。しかも500元から1500元 程度で買える。ちなみに小生もここで買ったベースやギター5本ほど 所有している。同僚をこの 楽器街視察に誘った。彼が試奏中に弾くジミヘン、クラプトン、クリ ーム、ビートルズのリフの数々。この男、小生より10歳は若いという のに、どうみても同世代という感じで次々に弾きこなす。聞いてみるとビートルズが神様だという。「今度家でやってみようか」この一言 がStudio6070の始まりであった。50も半ばにさし掛かり、 60や70になっても音楽を聴いたり演奏したりしているだろうか?という疑問がはじまりだ。(同じように、70になった今、7080Recordsを立ち上げたきっかけとなっている)
とにかく毎週末に集まりコピーすることから始めたら結構なテイクが溜まった。
今ふたたびハードディスクを探し第一弾をリマスターしてみた。しょぼかった音が生き返ったのには正直驚いた。